
好きって言わない!
第14章 エスカレート。
あとは、勉強した事を実践できるかどうかが問題だ。
がんばれ俺。
雑誌で覚えた知識を頭の中で何度も復習した。
きっと大丈夫!!
A「まぁいいや・・・
とりあえず、俺シャワー浴びてくる。
走って帰ってきたから汗だく!!」
そうだ、俺を心配して早く帰ってきてくれたんだ。
N「ごめん、彼女大丈夫?」
デートを切り上げられて、機嫌を損ねてないだろうか。
A「大丈夫だよ、もう解散の雰囲気かなって感じだったし。
気にすんなって!」
笑顔のまーくんに安心しつつ、モヤモヤが心に広がる。
彼女と、どんなデートをしたんだろう。
N「・・・楽しかった?」
A「くふふ、うん♡超楽しかったよ♡」
N「・・・・・。」
そっか、良かったじゃん、
って言いたいのにな・・・
言えないよ・・・
A「にのちゃん?」
N「・・・何でもない。シャワー行ってこいよ。」
A「うん、後でデートの話聞いてねー♡」
鼻歌を歌いながらご機嫌で出て行ったまーくん。
N「バカ・・・話なんか聞いてやんねーよ。」
聞いたら落ち込むもん。
平気なフリなんかできねーもん。
話し出す前に、まーくんの咥えてやろっかな、なんて。
そんなバカな事を、半ば本気で思ってしまった。
