好きって言わない!
第14章 エスカレート。
もう・・・
コレどうしたら良いの・・・
硬く上を向いた自身を見てため息が出る。
射精したい・・・
まーくんにシてほしかったのに。
自分だけイッて、ズルイよ。
しかも俺の顔に大量に射精して!
ベトベトでほんと気持ち悪い。
それに・・・
シャワーを頭からかぶって、湧き上がる感情も洗い流そうとしてみる。
さっきのまーくんは見たことないくらいエッチな顔をして、エッチな声を出して・・・
俺もめちゃくちゃ興奮した。
フェラチオって思ったより難しかったけど、夢中になってまーくんのモノを咥えた。
まーくんがイッた時は、俺で気持ち良くなってくれたんだと嬉しくも思ったのに・・・
その後の、あっさりとした態度。
心も体も昂ぶってる俺に、精子ついてるから風呂入ってこれば、なんて。
もうちょっと、ギュってしたりチュってしたり・・・何かないの?
そりゃ、恋人でもなんでもないけどさ。
これが彼女相手だったら、抱きしめたりするのかなって。
そう考えたら胸が苦しくなった。
しょせん俺は遊びの延長だ。
キスだってエッチな事だって、気持ち良いからしてるだけで、そこに心なんて無い。
分かってるのに・・・
分かってるのに、優しく抱きしめてほしいと思ってる。
彼女にするみたいな事、してほしい。
そんな事叶うハズないのに。
N「はぁ・・・。」
どんどん気持ちが沈んでいく。
せっかくまーくんと過ごせるんだから、楽しまないと。
部屋に戻ったら一緒にゲームでもやろう。
いつの間にか自身の熱も冷め、昂りは中途半端なまま消えた。
モヤモヤするけど、おさまって良かった。
急いで髪を洗ってしまおうと思ったその時、脱衣所のドアが開く音がした。