テキストサイズ

好きって言わない!

第15章 二股??





A side





A「何すんだよ?!」





負けじと俺も睨み返すと、松潤が呆れた顔をしてため息を吐いた。





M「・・・お前、ほんとボケっとしてんな。
もう授業終わってんぞ。」




A「ウソ!!」





いつの間にか教室はザワザワと騒がしくなっていた。
あ、お昼休みか・・・
俺授業中ずっと考え事してたの?





M「あと、櫻井に俺の番号教えたのお前か??」




A「え?」





再び怖い顔で俺を睨む松潤。
ヤベ、すっげー怒ってる。




A「ダメだった??
友達だし良っかなーって・・・」





松潤と翔ちゃんって相性悪そうだったから心配だったんだけど、こないだ松潤ん家行った時にだいぶ打ち解けたっぽいし。
翔ちゃんから番号教えといてって言われて、嬉しくて教えちゃったんだよね。





M「良いわけねーだろ!!
勝手な事してんじゃねぇよ!!」





お前にも教えるんじゃなかったとブツブツ文句を言っている松潤は、落ち着かない様子でスマホを握りしめている。





A「電話かかってきたの?」




M「・・・。」




A「翔ちゃん俺にもまだかけてきた事ないのになー!
なんて言ってた??」




M「別に・・・また後でかけるって。
番号登録しとけって偉そうに言いやがって・・・!!」





へぇ。
用事もないのにかけてきたんだ?





M「ぜってぇ登録なんかしねぇ!」




A「別に登録くらい良いじゃん。」





何でそんなムキになるんだか。
それよりもお腹が空いた。
早く食べないとお昼休み終わっちゃうし!!





A「屋上行こうよ!!」




M「イヤだ俺は1人で食う。」




A「もう!何暗い事言ってんの!!
ホラ行くよ!!」





強引に松潤の腕を掴んで、屋上へ引きずって行った。
授業の間ずっと考え事をしていた頭を、外の空気を吸ってスッキリさせようと思った来たのに。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ