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好きって言わない!

第15章 二股??





S side





個性的な奴らだ。




きゃいきゃい騒ぐ雅紀とニノに、鬱陶しそうにしながらもちゃんと突っ込んでやってる松本。




俺はこの面子が結構気に入っていた。
なんせ退屈しない。




それに・・・




俺の隣、微妙に離れて座っている松本にチラリと視線を向ける。
コイツがなかなか、良い。




第一印象こそ最悪だったが、意外と興味深い奴だ。
もうちょっと知りたいな・・・
昔から少しでも興味を惹かれた事に関して、とことん追求するタイプの俺は松本の事が気になって仕方がなかった。




俺がジッと見てるのを、恐らく気付いている松本。





S「ふふ、」




頑なにコチラを見ようとしない。
必死に俺の視線を無視しようとしている姿が面白い。




興味を惹かれているのは、俺だけじゃない筈だ。




コイツも、俺を見てる。




A「そーいえば!
松潤って1人暮らしじゃん?
弁当って自分で作ってるの?」




あんぱんを齧りながら、雅紀が松本の弁当を見ながら言った。
かと思えばすぐに松本から目を離して、すぐ隣にいるニノにあんぱんを食わせる。




迷惑そうにしながら、口元に差し出されたあんぱんを小さく齧ったニノ。
それを見て嬉しそうに笑う雅紀。
相変わらずイチャイチャしてる2人だ。




M「そうだよ。」




そんな2人を気にする事なく、短く返事をした松本が弁当の卵焼きを口に入れた。




A「え、マジで?!すげー!
てっきり彼女とかが作ってんのかと思った。」




へぇ・・・
松本って料理もするのか。
まぁ、あれだけ美味い紅茶を淹れるんだ。
不思議ではないか。






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