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好きって言わない!

第17章 Hey bad boy。





S side





挑発に乗ってくるとは思わなかったな・・・




松本は抵抗をしていないわけではなかった。
いきなり押し倒されて何が何だか分かってなかったんだろう。




ふざけるなと怒鳴ってくるかと思ったんだけどな。
俺の挑発に本気で苛立った様子を見せたのは一瞬。




ゆらりと瞳の色を変えて、俺を誘う。
俺の首にまわされた松本の手。
ゆるく開いたしっとりとした柔らかい唇。




ゾクリとするくらい扇情的だった。
誘われるまま、舌を滑り込ませるとピクッと小さく反応する体。




俺に負けじと舌を突き出して絡ませてくる。
こんな無茶苦茶なキス知らねぇよ。




でも、今までしたどのキスよりも、興奮した。




良いなぁ、こいつ・・・




やっぱり好みだよ。




唇を離して、じっと松本の顔を見つめる。
なんといってもこの瞳だ・・・
俺を睨み付けている大きな瞳は長い睫毛に縁取られている。
泣いたらきっとこの長い睫毛がしっとりと湿ってもっとセクシーになるだろうな・・・
見たいな・・・




ああ、でも楽しそうに笑ってる顔も見てみたい。
口元は可愛らしいから、きっと笑顔も似合うだろう。








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