好きって言わない!
第17章 Hey bad boy。
S side
S「頼もしい言葉だな。」
本当に、随分嫌われてるものだ。
まぁ仕方ないか・・・
S「その方が面白い。」
M「は?」
S「・・・・・。」
玄関まできたところで、クルリと松本を振り返った。
そうだ、こんな面白そうなオモチャを逃すのは惜しい。
S「お前が全教科平均点以上をとれば、俺はもうお前に近づかない。」
M「ああ、さっきも言ってたじゃねーか。
なんだよ?」
S「じゃあ俺は?」
M「はぁ?」
S「俺が頑張ったらお前は何してくれんの?」
M「はぁ?!
なんで俺がお前にご褒美あげなきゃなんねーんだ!!」
S「そうだ、こういうのはどうだ?」
M「聞けよ!!」
S「まぁ、まずお前が聞けって。
お前がより勉強を頑張れる内容だぞ?」
M「・・・なんだよ。」
ふふ、聞くんだ。
やっぱり素直な性格だな。
S「俺が全教科満点をとったら・・・」
M「満点?!」
S「俺に毎日紅茶を淹れてくれよ。」
M「・・・・・は?」
美しい瞳を見開いて固まる松本。
キョトンとした顔はなかなか可愛かった。