好きって言わない!
第18章 それぞれの中間テスト。
本当に5分で小テストを終わらせたまーくん。
ちゃんと全問正解。
N「やっぱ、やれば出来るじゃん。」
何で実力テストであんな点数しか取れなかったのか納得できない。
まーくんはやる気と集中力にムラがありすぎるんだよなぁ・・・
ちゃんとすれば成績で教師に嫌味を言われる事も無くなるのに。
でも・・・
A「おいしー♡」
幸せそうにアイスを食べてるまーくんを見て、思わずため息が出る。
こういうバカっぽいとこも可愛いって思ってる俺のがバカだよな。
A「ね、おいしーね!」
N「うん。」
2人並んでアイスを食べながら、部活の話や委員会の話をした。
昨日観たテレビの話とか、松本がたまに猫の写メを送ってくる話とか。
随分楽しそうに喋ってるまーくんだけど・・・
ねぇ、彼女とキスした事は?
N「・・・・・。」
A「どしたの?」
N「んー・・・別に。」
何で話さないんだろう。
念願の彼女との初キスなんて、テンションMAXで喋りそうなのに。
彼女の話すらしないじゃん。
嬉しそうにデレデレ話すまーくんを見るのも嫌だけど、何も言ってこないのも何かモヤモヤする。
A「アイス溶けてるよ?」
N「えっ、」
ボンヤリしてたら、口が止まってた。
溶けたアイスが俺の手に流れる。
冷たい・・・