好きって言わない!
第18章 それぞれの中間テスト。
A「何ぼーっとしてんの。笑」
くふっと笑ったまーくんが、俺の手首を掴んで流れたアイスをペロっと舐めた。
N「っ!!」
俺の手を舐めているまーくんが、そのまま俺を見つめる。
A「もう食わないの?」
N「・・・うん、食べて。」
A「こんなドロドロになる前に言えよ。笑」
ふ、とおかしそうに笑う顔がカッコ良くて胸が締め付けられる。
好き・・・
やっぱり大好きだよ。
気付いてよ、こんなに好きなのに。
なんて・・・
気付かれたら困るクセに。
俺の手首を掴んだまま、まーくんが溶けかけたアイスを一口でパクリと食べた。
A「チョコもうまい♡」
至近距離で笑わないで。
ドキドキしっぱなしの俺の心臓が壊れてしまう。
A「ねぇにのちゃん、」
まーくんが、俺の肩に手をまわして距離を詰める。
まるで逃げられないように捕まえられてしまったみたい。
A「今、にのちゃんも俺もチョコ味だね?」
N「・・・・・。」
まーくんはチョコ味のキスが気に入ってるみたい。
A「にのちゃん、コッチ向いて・・・?」
熱を持った視線を向けられて、ぐっと肩を引き寄せられる。
このまま、まーくんの胸に抱き着きたい。
甘いキスをたくさんしてほしい。
泣きそうになるのを堪えて、まーくんを見つめた。
そっと髪を撫でられて、唇が触れそうになった瞬間。