好きって言わない!
第18章 それぞれの中間テスト。
いつになく真剣に机に向かっているまーくんを見て不思議に思う。
分からない所もすぐに聞いてきて、
ああそっか!とまた問題を解き始める。
N「・・・・・。」
どうしたんだろう。
いつものまーくんなら、とっくに集中力は切れてるだろうに。
N「随分やる気だな?」
A「うん、平均点狙おうと思って。」
N「え?!」
もちろん、俺の目標はそうだったけど。
まーくん自らそんな事を口にするなんて・・・
受験の時以来だ!!
N「どうしたんだ?!
凄いじゃん!!偉い!!」
嬉しくなって思わず身を乗り出すと、パッと顔をあげたまーくんと距離が近くてドキッとしてしまった。
A「とれると思う??」
少し不安そうな表情。
これも、受験の時と同じ・・・
N「・・・大丈夫だよ。
まーくんはやれば出来る奴なんだから。
しかも、俺が教えてやってんだよ?」
意識して、受験の時と同じ言葉をまーくんにかける。
N「絶対大丈夫。」
にっこり笑うと、まーくんの顔が赤くなった。
あれ、どうしたんだ??
A「・・・じゃあさ、ホントに全教科平均点とったらさ・・・」
N「うん。」
A「俺と・・・」
N「うん?」
A「2人で遊園地行かない?!」
N「はぁ?!」
大声で叫ぶように言ったまーくんは、勢い余ったのか持っていたシャーペンをへし折った。