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好きって言わない!

第18章 それぞれの中間テスト。





N「ちょっと!手大丈夫?!」




破片で切ってないだろうな?!
てかシャーペンへし折るってどんなばか力だよ!!




A「うわっ、3本目・・・!!」




N「3本目?!」




A「あ、いや、2本は松潤が折ったんだけど!」




意味わかんねー!
何で皆シャーペン折るんだよ!




N「変な遊びしてんじゃないよ。
手、見せてみろ。」




A「別に遊びで折った訳じゃ・・・」




まーくんの右手をパーにさせて、血が出てないか確認する。




松本と仲良いのは良いけど、野蛮な事してんじゃねぇだろな。
だいたいにして1組ってのはヤンチャそうな奴が多いんだ。
バスケ部のエースだってのに、ケガでもしたら大変じゃん。
とりあえず1回松本に釘さしておかないと・・・




A「にのちゃん、」




きゅ、と手を握られて我にかえった。
慌てて手を離そうとしたけど、しっかり握られて動かせない。




N「・・・、」




ジッと見つめられて戸惑う。
さっき、まーくんに言われた事。




N「・・・ヤダ。」




A「にのちゃん・・・」




しょんぼりした顔で俺を見つめるまーくん。
2人で遊園地なんて、そんなデートみたいな事できないよ。




N「彼女と行けよ。
俺遊園地とかニガテだし。」




A「じゃあ遊園地じゃなくても良いよ!
どこが良い?!」




N「いや、場所がどうとかじゃなくて・・・」




A「屋内が良いなら、プラネタリウムとか映画とか・・・
スケートはシンドイ??」




N「話聞けよ!!
どっか行きたいなら俺とじゃなくて彼女と行けば良いだろ??
デートしてこいよ。」




A「・・・やっぱ怒ってる??」




少し悲しそうな、拗ねたような表情で俺をチラリと見たまーくん。




A「・・・もうキスしないから。
エッチな事もしないから。」




N「ぶっ・・・!!」




A「もうにのちゃんに浮気心向けないから、許して!!」




急に何言い出すんだまーくんは!!







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