好きって言わない!
第4章 始まる。
まーくんは、時折爆笑しながら楽しそうに話を聞いていた。
席を間違えて座ってしまった事は話すんじゃなかったな・・
A『面白そうな奴じゃん。
イケメンで頭良いなんて羨ましいなー。』
N「嫌味っぽいヤな奴だ。」
A『くふふ♪』
あれ、そういえば。
N「ゴメン、何の用だった?」
いきなり俺の愚痴を聞かせてしまったが、電話をかけてきたのはまーくんだ。
A『ああ、俺のは良い話♡』
N「良い話??」
A『今日、超いっぱい喋れたんだよねー♡』
N「・・・好きな子と?」
一気に声のトーンが上がって、ご機嫌で喋り出したまーくん。
部活が終わったあとに、なんと向こうから話し掛けてきたらしい。
N「へぇ・・・」
喋り方が可愛かったとか良い匂いがしたとかカッコ良いって褒められたとか。
N「良かったじゃん。」
向こうもお前の事タイプなんじゃねーの?
N「・・・・・。」
なんか、テンションダウン。
親友の恋を応援してやりたいとは思ってるのに、まーくんが嬉しそうに好きな子の話をすると、モヤモヤしてしまう。
俺ってマジで人間的に欠けてんのかな。