好きって言わない!
第4章 始まる。
A『また部活終わりに声掛けられたらどーしよー♡
てか俺汗臭いよな?!
あんま近づかない方がいいかな?!』
・・・どうでも良い。
俺だったら、まーくんの汗のニオイなんて気になんない。
あの時だって・・・
N「っ!!」
俺、今何考えた?!
まーくんの部屋で、蝶に驚いて転んだ時。
まーくんの顔がすぐ近くにあって、部活帰りの汗のニオイがして・・・
急激に心臓がバクバクとおかしな動きをする。
なんだなんだ??
どうしたんだよ俺。
A『にの?どしたの?』
N「・・・なんか、心臓が痛い・・・」
A『ええ?!』
N「病気かな、俺。」
だって、さっきまで普通だったのに。
やけに体が熱いし、心臓が締め付けられるみたいに痛いんだ。
A『ちょっと待ってろ!!』
N「え?」
切られてしまった電話。
待ってろって・・・
ピンポンピンポンピンポンとインターホンの連打が聞こえる。
N「・・・。」
帰ってきたの?!
N「まーくんっ、」
ピンポンピンポンピンポンピンポン。
N「・・・・・うるせー!!」
部屋から駆け下りて、玄関のドアを勢い良く開けた。
N「1回鳴らしゃ聞こえるよ!!」
A「にの!!元気じゃん!!」
N「・・・ホントだ。」
さっきまでの心臓の痛みが無くなった。
何だったんだろう・・・
A「良かったぁ・・・もう、ビビらせんなよー。」
ヘラッと笑って、俺に抱き付いてきたまーくん。
体重をかけてくるから、重い。