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好きって言わない!

第20章 未満な2人。





A side





体を起こして、俺の顔をジッと見る。




A「な、なに・・・??」




N「・・・浮気しちゃったー、とか思ってんの?」




A「へ?!」




布団をきゅっと抱きしめながら、にのが俺から目線を外して話を続ける。




N「気にしないで良いって。
俺とこんな事するくらい、なんでもないだろ?
女相手じゃこうも行かないだろうし、俺が男で良かったな!笑」




A「なに言って、」




N「キモチイイからしてるだけ。
まぁ、普通の友達じゃしない事だろうけど・・・
良いじゃん、成り行きでこうなっちゃったんだし。
何も悩む必要ないって!」




ニコッと笑うにのに、何も言葉が出てこない。




キモチイイからしてるだけ・・・




まるで、にのに特別な感情を抱いてるかもしれないと思った俺を、牽制するかのような言葉。




N「だから、またシようね?」




ふふっとイタズラっぽく笑ったにのは、いつも通り可愛かった。




・・・好きになるなよって、言われたのかな。
俺バカなんだから、ハッキリ言ってくんなきゃ分かんねーよ。




ハッキリ聞きたくないけど。




A「・・・おいで。」




にのの腕を掴んで、ベッドに引き戻す。




N「・・・・・。」




抱きしめても、にのは大人しくしていた。
こめかみに、ちゅ、と軽くキスを落とす。




いいや・・・
にのが俺の腕の中にいてくれる時間が少しでもあるなら・・・




あまり考えちゃダメだ。




俺たちのこの関係に、どんな感情があるかなんて。




考えちゃダメなんだよ。







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