好きって言わない!
第20章 未満な2人。
俺ってとんでもない奴だ。
もうキスしない、なんて言ったくせに、戸惑うまーくんにキスを迫った。
しかも、お風呂に誘ってエッチな事に持ち込むなんて・・・
変態か俺は。
でも、我慢なんて出来なかった。
体中でまーくんを求めていた。
好き・・・
何度も口にしそうになるのを必死に堪えていた分、激しく求めてしまったんだ。
俺に欲情して、男の顔になったまーくんに気がおかしくなりそうなくらいドキドキした。
まーくんは優しい人だから・・・
彼女がいるのに、こんな事良くないって葛藤してる。
だから、大丈夫だとそそのかした。
気にしないで良いんだ。
こんなのどうってことない。
だって男同士だぞ。
ただスキンシップが過剰なだけだっての。
お互いキモチイイんだから良いじゃん。
ね?そうでしょ?
だから・・・
これからも俺に甘い快感をちょうだい。
1度知ってしまったまーくんとの甘いキスは、媚薬のように俺を虜にしたんだ。
切なくなっても良いから。
彼女を愛した分だけ、俺も愛して。
まーくんの腕の中に抱きしめられながら、胸元にキスをした。
そんな俺を意外そうに見たまーくんだったけど、すぐに優しい笑顔で頭を撫でてくれた。
N「・・・今、呪いかけたから。」
A「え?!」
俺を愛しちゃう呪い、なんてね。
A「俺呪われてんの?!
ちょっと待って、にのちゃんの呪いとかマジで効きそう!!」
N「ふふっ、効くと良いなぁ。
そろそろ腹痛くなるんじゃないかな?」
A「怖い怖い怖い!!」
半ば本気で焦ってるまーくんが面白い。
バーカ。
マジで呪われちゃえ。