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好きって言わない!

第21章 不機嫌な2人。





M side




〜テスト前日〜





M「か・え・れ!!」




S「い・や・だ。」




涼しい顔をして紅茶を飲む櫻井。
俺が解いた問題に目を通し、採点している。




時計はすでに21:00をまわっていた。
当然そろそろ帰ると思っていたら、泊まると言い出したのだ。





M「ふざけんなよ・・・
採点が終われば直ちに出てけ!」




S「あ。お前ここミスってんじゃねぇか。」




M「え、マジで?」




どこ、とノートを覗いた瞬間、
櫻井が俺の頭を引き寄せた。




M「っ・・・、」




チュ、と短いキス。




S「・・・ほら、ココも。
お前しょうもないミスが多い。」




・・・ホントに間違ってる。
キスするために嘘ついたのかと思った。




M「・・・ケアレスミスだろ。
ちゃんと理解はしてるし大丈夫だ。」



S「こういうミスを無くさないと点は伸びねぇぞ。」




M「たまたまだ!
本番じゃこんなミスしねーよ!」




ずっと顔が近くて落ち着かないっ・・・
櫻井の方を見れずに教科書に視線を落とす。




てか、キスされたの怒りそびれたっ!
こないだのキスの事だって、つい挑発に乗って応戦してしまったのを死ぬほど後悔していたというのに・・・




男と、しかもこんな奴とキスするなんて・・・
変だ!おかしい!!






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