好きって言わない!
第21章 不機嫌な2人。
M side
M「・・・ミーコ、違うんだこれは!!」
コイツとイチャイチャしていた訳ではない。
誤解しないでくれっ・・・!!
S「・・・・・コッチに来るなよ?」
M「ん?」
俺に跨ったまま、ミーコを見て固まる櫻井。
そうだ!!コイツ猫が嫌いなんだった!!
俺に押し付けていたモノもすっかり萎えている。
ダッセー!!
M「ミーコ♡おいで♡」
S「っ、コラやめろ!!」
ペシペシと俺の頭を叩く櫻井を無視してミーコを呼ぶ。
そんな俺を相変わらず冷めた目で見ているミーコは、少し離れた所から微動だにしない。
そうだ、俺懐かれてないんだった。
S「ははははっ、全然言うこと聞かねぇじゃん!!」
M「うるせぇ!!」
にゃーお。
ミーコの声にビクッと体を揺らした櫻井。
M「超ビビってんじゃねぇか!」
S「別にビビってねぇ!嫌いなだけだ!」
M「じゃあ撫でてこいよ。」
S「は?何でだよ意味分かんねぇ犯すぞコラ。」
M「ミーコにビビって萎えてるクセに偉そうな事言ってんじゃねぇ!」
S「ああ?!すぐ復活してやるよケツ出せ!!」
M「出すか!!」
いつの間にかミーコは居なくなっていたけど、そんな事は気付かずに言い合いを続けた俺たち。
お互い変に意地になって、ケツの攻防は明け方まで続いて・・・
気付くと教科書やノートが散乱したリビングで寄り添うように眠っていた。
M「・・・・・・・・・。」
今何時だ??
M「あーーーっ!!」
時計を見て一気に目が覚める。
早起きして勉強しようと思ってたのに!!
もう出なきゃいけない時間だ!!