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好きって言わない!

第4章 始まる。




朝、教室に入った時に少しの違和感は感じた。
友達がいない俺が1人でいるのは変わりないんだけど・・・




「二宮って地味で無愛想なのに、なんで櫻井に気に入られてんだ?」



「なんか成績は良いらしいけど・・・」



「いつも1人だしマジで暗いよな。」





俺に聞こえてないと思ってるのか、それとも聞こえるように言ってるのか。



入学して3週間。
どうやら俺は本格的に孤立するようだ。
それは別に構わないけど。




「あんなカッコ良い櫻井くんの隣に二宮くんなんて、似合わない!」




うるせー!




櫻井のヤロウ・・・
半分はお前のせいでこんな事になったんだ。




S「二宮くん!おはよう!」



N「・・・・・。」




朝っぱらから無駄に爽やかな笑顔で教室に入ってきた櫻井が、大きな声で俺の名前を呼ぶ。




S「二宮くん?」



N「・・・・・。」




無視だ無視。
相手になんかするもんか。




「櫻井くんが話し掛けてるのに、感じ悪ーい。」



・・・ああもう、マジで疲れるー。




S「・・・・・。」



N「・・・なんだよ、」




人の顔ジッと見て気持ち悪い。




S「今日暇か?」



N「は?」



S「入学して3週間、まだ皆の事良く知らないし・・・親睦会をしよう!!
今日来れる人ー?!」



「「「はーーーい!!」」」



N「はぁ?!」







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