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好きって言わない!

第22章 俺のエッチな王子様。





N「ミスコン・・・??」




S「ああ、こないだ学祭の学年イベントで何やりたいかアンケートしただろ。
1番多い回答がミスコンなんだよ。」




放課後、委員会では本格的に学祭に向けての話が進んでいた。
1年生全員が参加するイベントは重要だ。
それがミスコンって・・・




N「学祭でやるには、ちょっと軟派じゃないか?」



S「俺も思う。品が無い。」




しかし、他の委員会メンバーは乗り気だった。
生徒からのアンケートを簡単に無視するのもマズイ。



「あ、じゃあ、ちょっと変わったミスコンにすれば面白いんじゃない?」



S「・・・何だ?」



「男の娘コンテスト!!」




会議室が爆笑に沸く。




S「男の娘って・・・女装した男子がコンテストに出るのか?
気持ち悪いだろ!!」



N「ああ、考えらんねぇ・・・
学校の評判落ちるぞ。」



学祭には、一般のお客さんも大勢訪れる。
オープンキャンパスも兼ねてるんだ、変な事は出来ない。



「そうかなー?お堅いイメージのウチの学校が、楽しそうな雰囲気だって思ってもらえるかもよ?」



S「却下だ。それなら普通のミスコンの方がマシだ。」



そうだそうだ、もっと言ってやれ。
委員長の翔が頷かなければ絶対に企画は通らない。



「女の子に順位つけたら、下手したら揉めるって!
男が出た方が面白いよ!!
それに・・・」



S「なんだよ。」



「案外気持ち悪くも無いかもよ?
例えば、二宮くん!!」



N「・・・は?」



「ぜーったい可愛いって!
そうだ、エスコート役もつけてペアで出場ってのは?
王子様とお姫様!!」



「きゃー♡面白そう!!」



「これが男女でやったらちょっと反感買うかもだけど、男同士なら面白いだけだよね!」



「女子生徒には判定役をやってもらって、優勝ペアのいるクラスには金一封!!」



「現金はマズイだろ!食券とか?」



「衣装も手作りにしたら、クラスで盛り上がるんじゃない?」




今までに無い白熱した話し合いに、思わずポカンとしてしまう。
翔も口を挟む隙がないくらいの盛り上がりだ。




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