好きって言わない!
第22章 俺のエッチな王子様。
俺に背を向けているまーくんは電話をしていた。
誰と・・・・・??
A「ゴメンね、今日は用事があって・・・
うん、友達と一緒って聞いて安心した。
気を付けて帰ってね?」
N「・・・・・。」
きっと彼女だ・・・
優しい声で喋っているまーくんに心がキュッとなる。
A「ふふっ、ありがと。
・・・・・・・ええ?!いま?!」
N「?!」
大声を上げたまーくんに俺もビクっとなった。
なんだ?!
A「・・・・・・・・うん。
俺も・・・・・・・好き・・・・だよ。」
N「・・・・・。」
好きだって言葉をねだられたのか。
可愛い彼女じゃん。
バカ。
A「ふぅ・・・。」
電話を切ったまーくんが、振り向いた。
A「にの!!」
N「・・・お待たせ。」
A「いや、全然待ってないよ!!
・・・えっと、今の、」
N「ん?」
A「聞いてた・・・・・?」
なんだか焦った様子のまーくん。
この世の終わりみたいな顔で俺を見ている。
N「何を?俺今来たばっかだよ。」
A「そ、そっか!良かった・・・、」
なんだよ・・・
別に彼女とラブラブな事を隠さなくても良いじゃん。
N「ねぇ、まーくん。」
A「なに?」
N「エッチな事、しよっか。」