好きって言わない!
第23章 大混乱が大混雑。
A side
A「・・・・・。」
S「危ねぇな!!」
N「お前が変な事言い出すからだろ!!」
S「変な事って??」
N「それはっ・・・、」
口ごもるにのの顔を、翔ちゃんが覗き込んだ。
近いよ顔が!!
にのの腰あたりに添えられた翔ちゃんの手もイヤだ。
・・・いつまでくっ付いてんだよ。
にのも、何でそんな赤い顔して翔ちゃんにくっ付いてんだよ。
N「・・・翔!!ちょっと来い!!」
S「えっ、おいニノ!!」
翔ちゃんの腕を引っ張って、屋上から出て行ってしまったにの。
真っ赤に頬を染めた、可愛い顔で・・・。
なんだよ。
マジなの??
あれ。
なんかヤバイ。
泣きそう。
A「・・・メロンパンは?」
まだ一口しか食べてないじゃん・・・
にのちゃんの好きなパン屋に、授業サボって買いに行ったんだぞ。
少食のにのちゃんは全部は食べ切れないだろうから、半分こするつもりだったのに。
取り残された俺とメロンパンと松潤。
M「なんだ?あの2人。」
のほほんと弁当食ってる場合じゃないよ松潤。
にのちゃんが翔ちゃんに惚れてるんだよ松潤。
A「・・・ど〜しよ〜。」
必死に我慢したけど、ムリ!!
泣いちゃう!!
M「何が・・・っておい!!
なんで泣いてんだ?!」
ぎょっとして焦り出す松潤に、抱き付いた。
やめろ!と言いながらいつものように振り払おうとしない松潤は、やっぱり優しい。
A「にのちゃんが・・・」
M「ニノがなんだよ・・・」
A「翔ちゃんの事好きなのかもぉ!!」
M「はぁ?!」
言葉に出すとダメージがデカイ。
なにこれ・・・
何か、失恋しちゃった気分・・・