好きって言わない!
第24章 Dishonest love。
S side
じっと見ていると、顔を上げた潤と目が合った。
すぐにプイッとそっぽを向いてしまう。
なんか怒ってる。
S「・・・・・。」
まぁ良いや。
どうせ下らない事だろう。
いつものように、ソファに座る。
あれ??
クッションがないぞ??
S「なぁ、あのクッションは??
いつもココにあったやつ。」
M「ミーコにあげた。」
S「は?!」
俺のお気に入りだったクッションをブー子に?!
なぜだ!!
相変わらずツンツンした潤がお茶を運んでくる。
毎回ブーブー怒りながら美味しいお茶をいれてくれるが、今日の態度は可愛くない。
怒ってるなら理由を言えよ。
生理前の女かお前は。
S「・・・なに怒ってんだよ。」
M「別に。」
面倒くせぇ・・・
イライラしてきた。
ソッコーで押し倒してやろうか。
その時、潤のスマホが鳴った。
ディスプレイを確認すると、すぐに電話に出る。
ふーん・・・
俺からの電話はすぐに出ないくせに。
M「・・・ああ、何だよまたその話か?
お前の勘違いかもしれないだろ?」
何の話だ。
てか相手は誰だ。
M「あははははっ!」
S「?!」
大声で、楽しそうに笑った潤を見て驚いた。
そして、電話の相手を知ってさらに俺の心がザラつくことになる。
M「ふふっ、バカだな相葉。」
S「・・・・・。」
電話は、地元の友達からかと思ってた。
あまりに屈託なく可愛い笑顔になったから。
こいつ・・・雅紀の前じゃこんな風に笑うのか?
M「ああ、良いよ別に。
でも俺ん家来客用の布団なんかねーからな。
・・・ふざけんな。笑
誰が一緒に寝るか!!」
S「・・・・・。」
なに?
雅紀を家に泊めるのか?
M「あははっ、それは楽しみだ。」
楽しみだと??
随分良く笑うんだな・・・