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好きって言わない!

第24章 Dishonest love。





S side




M「なっ・・・良い!!
2人だけで良いって!!」




S「・・・?」




急に声を荒げた潤が、真っ赤になってチラリと俺を見た。




M「・・・なんだよ、俺と2人じゃ嫌なのかよ。」




S「・・・・・。」




M「良いじゃん、2人で。」





拗ねた口調になって話す潤。
なんだこれ。
2人でお泊りしたいって、そんな事言うような奴なのお前って。




てか、何で雅紀と・・・




こいつ・・・
雅紀に気があるのか?





M「ああ、分かったよ、
明日また話聞いてやるから、うわっ!!」




電話中の潤の腕を掴んで、強引に引き寄せた。
驚いた顔で俺を見た潤。
みるみる不機嫌な表情になる。




M「・・・何すんだよ。」




S「お前、話が長ぇよ。」




M「は?関係ねぇだろ離せ、」




俺の手を振り払おうとした潤を、ソファに押し倒した。
通話中のスマホから雅紀が潤を呼ぶ声が聞こえる。




S「・・・聞かせてやる?」




M「なに、」




S「お前のやらしい声だよ。」




潤の目が大きく見開いた。
起き上がろうとする潤より一瞬早く、馬乗りになって両腕を押さえつける。




M「どけ!!」




S「・・・・・。」




ああ、何かすげぇイライラする。
俺には笑わない。




別に笑ってほしいなんて思ってなかった。
そりゃ、笑えば可愛いだろうとは思ってたけど。
怒りながら頬を染めるこいつは充分可愛かったし、からかい甲斐があった。




でも。




他の野郎に笑ってるのを見るのはなんか面白くねぇ。







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