好きって言わない!
第4章 始まる。
A side
N「友達じゃねーよ!!」
S「初めまして。櫻井翔っていうんだ。」
A「あ、俺は相葉雅紀・・・、」
N「もうっ、まーくん!
自己紹介なんてしなくていいって!」
S「まーくん・・・」
櫻井くんをはじめ、まわりの子たちも驚いてにのちゃんを見ている。
N「まーくん?どうしたんだ?」
昔からこうなんだよね・・・笑
可愛い顔をしてるのに、愛想が悪くて、口も悪い。
そんなにのちゃんが、俺に対してだけ柔軟な態度を取る。
しかも、子供の時から変わらず
「まーくん」なんて呼ぶもんだから・・・
無愛想なにのちゃんしか知らない人が見れば、かなりの衝撃なようだ。
にの本人は、それに全く気付いてないけどね。
A「にの、帰ろ?」
ニッコリ笑ってにのちゃんの手を掴めば、とまどった表情。
なに、どうしたの??
S「悪いんだけど、今からクラスの親睦会をやるんだ。
二宮くんもね。」
俺とは反対のにのちゃんの手を取って、櫻井くんがニッコリ笑う。
明らかに嫌そうな顔のにのちゃん。
チラリと俺を上目遣いで見て、口を尖らせる。
・・・しょうがないなぁ。
A「ね、櫻井くん。俺も参加して良い??」
S「え?」
パッと明るい表情になったにのちゃんが面白い。
自分が顔に出やすいタイプだってのも、気付いてないんだろうな。