好きって言わない!
第24章 Dishonest love。
S side
S「続きは?」
M「お前・・・ふざけんなよ。
なんでお前とキスしなきゃなんねーの?」
またそれか。
強情だなこいつも。
S「いつもしてるだろ。
なんだよ今更・・・、」
触れようと手を伸ばすと、ひらりとかわされる。
M「触るな。」
S「・・・なによけてんだ。」
殴られた頬が痛いし、こいつは言う事聞かねぇし。
おまけにどんどん紅茶は冷めていく。
まだ一口も飲んでないというのに。
M「性欲処理したいならセフレんとこに行けよ。
いっぱいいるんだろ。」
S「性欲処理ね・・・」
ホントに、今日のこいつは随分反抗的だ。
頑なに俺を拒否する。
・・・雅紀に惚れたから?
ふざけんなよ。
S「性欲処理するなら、なおさら相手はお前だろ。」
M「・・・・・は?」
S「寝室が良いか・・・。」
潤の腕を掴んで、ベッドまで引きずって行く。
M「おい!!なんだよ!!」
暴れる潤を、ベッドに突き飛ばした。
制服のシャツを潤に見せつけるように脱ぐ。
目を見開いて固まる潤に、ニッコリと笑ってやった。
S「ヴァージンを失うのが、
リビングの床じゃ嫌だろ・・・?」
シャツを脱ぎ捨て、ユックリと潤に近付く。
S「お前は俺のペットだろうが。」
完全に顔色を無くした潤に口付ける。
もう少し時間をかけても良いかと思ってたけど・・・
気が変わった。
今日、俺のものにする。
S「賭けに負けた事、忘れた訳じゃねぇだろうな。」
潤の綺麗な黒髪を撫でながら、おでこにキスをした。
S「ペットらしく良い声で鳴けよ?」