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好きって言わない!

第24章 Dishonest love。





S side





M「やめろっ・・・、」




S「やめない。」




潤に覆いかぶさると、うるさい唇を塞いだ。
もう何度もキスをしたけど、こいつの柔らかい唇はわりと気に入っている。




M「んっ・・・んー!!」





舌を入れさせまいと硬く唇を閉ざすからまたイラっときた。
こりゃ結構抵抗されそうだ。




脱ぎ捨てたシャツを手繰り寄せ、潤の両手首にきつく結んだ。




M「なっ・・・・・!!
ここまですんのかよ!!」




手首を縛られた潤がさらに怒る。




S「また殴られんのは嫌だからな。」




M「・・・変態野郎!!」




S「ドキドキしてるくせに。」




M「は?!」




さっきから、上半身裸の俺を直視できずにいる。
俺を睨む時も、顔から下を見ないように必死。




S「俺だけ脱いでるのはフェアじゃねぇよな。
・・・あ、でも腕縛っちゃったから脱がせらんねぇなぁ。」




M「・・・・・。」




S「じゃあ、お前は下を脱げ。」




M「っ・・・!い、いやだ!!」




バタバタと暴れ出した潤の足を押さえつける。




S「・・・おい、俺まだろくに触ってないぞ?」




M「・・・・・っ、」





必死に足を閉じて隠そうとしていたが、丸わかりだ。
こいつ、勃ってやがる。




顔を背けて、ギュッと目を瞑っている潤。




S「可哀想に・・・
こりゃ恥ずかしいよなぁ・・・。」




ニヤニヤが抑えられない。
こいつは本当に俺を楽しませてくれそうだ。




S「まだキスしかしてないのに・・・
これじゃ、無理やり犯されたって言えなくなっちゃうな?
キスだけで、その先の愛撫に期待して勃っちゃった?」




耳元で優しく囁く。
その声に反応して潤が体を捩った。
こないだのセックス未遂、あれがかなり効いてるのかもしれない。




中途半端に昂らせた体が、続きを欲しがってるんだ。
敏感な耳を舌で犯しながら、潤の体に手を滑らせる。







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