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好きって言わない!

第24章 Dishonest love。





S side




M「やめっ・・・、」




首筋、胸、腰、お尻。
潤の体のカタチを覚えるように、丁寧に撫でつけていく。




S「脱ごっか。」




耳朶を甘噛みして、ひときわ甘く囁いた。
ずっと目を瞑って屈辱に耐えている潤。
綺麗な顔が歪んでいるのを見るのがたまらなく興奮する。




M「・・・・・。」




S「・・・・・。」





諦めたか??





潤の抵抗が随分と弱くなった。
ベルトを外しても、ズボンを脱がせても、特に抵抗をしない。




俺を睨む瞳にはうっすら涙が浮かんでいた。




M「・・・・・ジロジロ見てんじゃねぇよ。」




S「・・・・・。」





そう言われても、目が離せない。





M「お前っ・・・マジで性格悪いな!!
ヤるならさっさとヤれよ!!クソ!!」




両手を縛られ、シャツは肌蹴て、下半身はパンツしか身につけていない。
潤はこの羞恥に耐えられないんだろう。
色白の肌はピンクに染まり、悔しさで涙を滲ませ俺を睨む。




最高に魅力的だった。





S「・・・足を開け。」




M「っ?!」




信じられない、という目で俺を見る。




S「さっさとヤってほしいんだろ?
足開けよ。」




M「・・・・・。」




大きな瞳が揺れ動く。
戸惑うその表情も、最高だ。




少し虐めすぎかな、とも思う。
でもあと少し・・・




M「・・・・・っ。」




俺を真っ直ぐに睨む潤の瞳から、涙が零れた。
瞬間、目線をそらして顔を背ける。
長い睫毛が、水分を含んでしっとりと濡れる。




S「・・・・・。」




ゾクリとした。
初めてこいつの寝顔を見た時、思ったんだ。
泣いたら綺麗だろうなって・・・




思った通り、セクシーだ。
この顔が見たかった。






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