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好きって言わない!

第24章 Dishonest love。





M side





M「うっ・・・」




S「力抜けって!大丈夫だから。」




つぷ、と櫻井の指が入ってきて思わず体に力が入る。
大丈夫って・・・
何がどう大丈夫なんだよ!




それでも、櫻井の言う通りにしっかり呼吸をして指を飲み込んでいく。
気持ち悪い・・・




S「1本だと結構余裕なもんなんだな。」




M「・・・ざけんな。」




余裕じゃねぇよ。
異物感半端ねぇよ。




キッと睨むと、櫻井が笑った。




M「・・・・・。」




いつものバカにしたような笑い方じゃない。
ふわっと優しく微笑まれて、また胸がザワザワと騒ぎ出す。




S「キスして良い?」




M「は?」




キスして良いかなんて・・・
そんなの1度も聞いてきた事ないじゃん。




S「なぁ、ダメなの?」




M「い、いつも勝手にしてんじゃねーか!」




無理やり引き寄せたり、押し倒してきたり・・・
何で今聞くんだよ!!




S「して良いのかダメなのかどっちだよ。」




M「・・・どっちでも良い。」




ダメだとは言えなかった。




S「ははっ、どっちでも良いとか色気ねぇ答えだなぁ。」




M「あ・・・うぅ・・・」




喋りながら、器用に指を動かす櫻井。
俺のナカを解すように抜き差しする度に、ジュプ、とエロい音が鳴って恥ずかしくて死にそうだ。




S「・・・キスしてって可愛いく言ってほしかったんだけど。」




俺に顔を寄せた櫻井が、甘いトーンで囁く。
なにこれ。




M「んっ・・・」




柔らかい唇が、俺の下唇をはむっと咥える。
次は上唇。
甘えたようなキスに胸がきゅっとなる。
なにこれなにこれ。




S「可愛い。」




そう言ってまた俺の唇を塞ぐ。
ビックリするくらい優しいキス。




こいつは本当に櫻井か??
戸惑う俺に気付いたのか、唇を離した櫻井がまた笑う。




S「俺、セックスは優しいよ?」




とくに、ヴァージンの子にはね、
と耳元で囁かれて体がぼわっと熱くなった。




M「あうっ・・・」




いつの間にか2本目の指が入れられていた。
圧迫感もあるけど・・・
なんか・・・








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