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好きって言わない!

第24章 Dishonest love。





M side






・・・違う。




本当は、気付いてた。




俺は、こいつにどうしようもなく惹かれていた。
認めたくなくて、ずっと自分に嘘をついていた。




でも、もう自分を誤魔化せない・・・




M「ああっ、櫻井・・・っ!!」




S「・・・翔、だよ。」




M「え・・・っ、んっ、ああっ!」




ふいに、俺のモノを後ろから掴まれた。
良いトコロを刺激されて、再び硬さを取り戻していたソコを上下に擦られる。




M「あっ、ああっ、さくら、いっ・・・
ちょっと待っ・・・!!」




いっぺんに押し寄せる快感に、本気でどうにかなってしまいそう。




S「だから、翔って呼べって・・・」




M「なんっ・・・で!」




S「ムードは大事にしようぜ。
セックス中に苗字で呼ばれたら萎える。」




意味わかんねぇ。
てか萎えてねーじゃん!!




M「っ・・・、呼ばねぇ!」




S「え、なんで?」




名前なんか呼べるかよ。




S「セックスさせてくれても、態度は冷たいまんまか・・・
まぁ、それはそれで良いけど。」




そうだよ。
体を開いただけで、俺はお前が嫌いなんだ。
そういう風にしてないとお互い困るだろうが。




M「あうっ、ああっ・・・!!
お前っ・・・俺の事、」




S「ん?」




M「嫌い、だよなっ・・・?」




シーツに顔を押し付けて。
ギュッと目を瞑って。
情けなく喘ぎながら、櫻井に問いかける。




しばらく返事が無くて、泣きたくなった。
無言のまま奥を突かれて、静かな部屋の中で俺の喘ぎ声だけが響く。




M「あっ・・・!!」




背中に、櫻井の柔らかい唇の感触。
ちゅ、ちゅ、と何度も優しいキスをおとされた。




S「・・・ああ、嫌いだよ。」




M「ああんっ!」




背中に小さな痛みを感じて、キスマークを付けられたんだと気付く。
ああもう、また・・・






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