好きって言わない!
第4章 始まる。
A「ほら、あーん。」
俺の視線に気付いたまーくんが、ポテトで俺の唇を突つく。
・・・別にポテトが欲しくて見てたんじゃないんだけど。
パクっとポテトを口に入れると、女子から歓声が上がる。
びっくりして、思わず噎せて咳き込んでしまった。
A「ちょ、にのちゃん大丈夫?!」
まーくんが自分の飲んでいたグラスを俺の口元まで持ってきてくれたので、素直に飲むとコーラだった。
N「けほっ、バカ!炭酸じゃん!」
噎せてる時に炭酸飲ますバカがいるかよ!!
A「あ、ゴメン。」
涙目になってけほけほと咳をしていると、まーくんが俺の頭を撫でた。
「2人って仲良いんだねー!」
N「は?」
A「幼馴染だからね!家も隣だし。」
まーくんが笑って答える。
俺の頭を撫でたまま。
A「あ、今日の晩ご飯何が良いか聞かれてたんだった。
にのちゃん何食べたい??」
N「ハンバーグ。」
A「またかよ!栄養偏るだろ。」
「晩ご飯一緒に食べてるの?!」
A「うん、週の半分くらいは。
泊る事もあるよね?」
N「ああ・・・」
「そんな仲良いんだー!!」
「一緒のベッドで寝てんのか?笑」
「それはヤバイって!笑」
きゃあきゃあ言いながらまわりが盛り上がっている意味が分からない。
N「まーくんの部屋にベッドはひとつしか無いんだから、当たり前だろ。」
「え?!」
「本当に一緒に寝てるの?!」
N「うん。」
そんなに驚く事か?
思わずキョトンとすると、隣で櫻井が笑いを堪えている。