好きって言わない!
第27章 ラブストーリーは突然に。
A「魔法の絨毯がホントにあったら良いのになぁ・・・」
N「え?」
A「そしたら、可愛い白雪姫を攫っていけるのにね。」
N「っ・・・、」
俺の前で膝まづいて、手の甲にチュ、とキスをする。
N「なっ・・・!!」
なにこれなにこれ!!
まーくん、どうしちゃったの?!
A「白雪姫姿、誰かに見せた?」
N「え?いや、まーくんが1番だよ?」
A「やった!翔ちゃんに勝った!」
N「何言ってんの。笑」
呆れながら言うと、一瞬だけ寂しそうな顔で笑った。
A「・・・じゃあ、コンテストで。
せっかく誰より可愛いんだから、笑顔でね♡」
N「えっ、」
バイバイ、とカーテンに手をかけたまーくんの背中のマントを慌てて掴んだ。
N「待って・・・っ、」
A「ん?」
N「もう行っちゃうの・・・?」
A「え・・・・・。」
最近、部活が忙しいらしいまーくん。
一緒に帰る事も減って、家に行ってもご飯食べてちょっと一緒にゲームするだけ。
満足にキスもできてない・・・
エッチな事だって、たまにしかしてくんない。
N「まーくん、」
カーテンで仕切られてるといっても、ココは皆のいる教室。
キスなんて出来ないって分かってる。
でもでも・・・
一緒にいるだけでも良いから・・・
もうちょっとココにいて?
A「そんな捨て犬みたいな可愛い瞳で見ないで・・・!!」
N「え?」
A「俺の理性が底をつきそう・・・」
N「まーくん?」
A「にの!!」
N「は、はい。」
真剣な顔をしたまーくんにガシッと両肩を掴まれる。
A「・・・この格好であんまウロウロしちゃダメだよ?
コンテストまでココに隠れてても良いから。」
N「でも、俺副委員だし色々と・・・」
A「んなの翔ちゃんにやらせりゃ良いから!!」
N「・・・。」
そんな事言うなんて珍しい。
最近翔と仲悪いのかな・・・
なんか棘があるんだよな・・・