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好きって言わない!

第27章 ラブストーリーは突然に。




S side





S「・・・・・。」





まぁ良い・・・
どんなにまわりの男があいつに見惚れようとも、あいつを抱いてるのは俺だけだ。




俺はご主人様なんだから。




ふと潤と目が合った。
一瞬固まった潤がバッと目をそらす。
ほら、またそうやって頬を染める。




雅紀に惚れてんじゃねぇの?
まぁ、意外と純粋そうだからな・・・
1度体を重ねてどう反応したら良いのか分からないのか?




面倒だな。
顔が好みじゃなければ関わりたくないタイプだ。




俺は潤の顔が気に入っていた。
敏感な体も、最高にキモチイイあいつのナカも。




今日、あいつの家に寄るか・・・
散々男たちに見せびらかせたあの体を、可愛がってやろう。




そんな事を考えていると、入場の曲が大音量で流れる。
まずは一組ずつの入場。




S「ニノ。」




嫌そうな顔をしながらニノが俺の腕を組む。
全く、この俺が王子様だってのに。




チラチラと雅紀を盗み見るニノは笑ってしまいそうになるくらい可愛かった。




S「そんな顔するな。
あとでお前の王子様のとこに行かせてやる。」



N「え?」



S「行くぞ。」





大歓声の中、戸惑ったままのニノを連れて舞台に上がった。
スポットライトが眩しい。



超満員の会場に怯んだニノが俺の腕にきゅっと抱きつく。
その仕草にまた沸く観衆。
やっぱこいつって天然小悪魔だな・・・。笑






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