
好きって言わない!
第27章 ラブストーリーは突然に。
S side
S「・・・綺麗だよ。」
M「そうかよ。」
まわりが軽やかに踊る中、俺たちは抱き合ってただ揺れていた。
M「・・・なぁ、ちょっとくっ付き過ぎじゃねぇか?」
S「そう?」
M「だって、まわりはこんな抱き合ってない・・・」
S「踊れないお前が悪いんだろう。
恥かきたくなきゃ俺にしがみ付いとけ。」
M「偉そうに・・・っ、
だいたい何でお前と踊んなきゃなんねーんだ!
クラスが違うだろ!」
S「俺が相手じゃ不満か?」
M「当たり前っ、」
噛み付いてくる潤の言葉を遮るように、耳元で囁く。
S「つれないな・・・
セックスまでした仲なのに。」
M「なっ・・・!!」
S「キスくらいしちゃうか?」
腰にまわしていた手を滑らせて、可愛いお尻を撫でつけた。
瞬間、大歓声が上がる。
ああ、ついコンテストなのを忘れそうになってた。
これ以上やると俺の爽やかなイメージが崩れるな。
S「今日、お前ん家行くから。」
もう1度耳元で囁いて、また優しく抱きしめる。
M「・・・・・。」
潤は、返事をしなかった。
