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好きって言わない!

第28章 ドキドキちょうちょ。





A「・・・彼女?」




戸惑った声に、驚くくらい傷付いた。
お前が俺を惚れさせたんじゃん!!
俺に優しくするから・・・!!




N「そーだよ!!
俺が好きだって気付いた日に彼女作って・・・
俺超泣いたもん!
すっごい悲しかったんだからな!」




A「にの、」




N「諦めなきゃって思うのに、いつも隣にいるから・・・
すごく優しいんだもん。
ぎゅってしてくれるんだもん。
全然諦めらんなくて・・・」




もう、想いが溢れて仕方なかった。
戸惑うまーくんを無視して自分勝手に喋り続ける。




N「どんどん好きになっていく・・・
親友なら、彼女との仲を応援してあげなきゃいけないのに。」




A「ちょ、ちょっと待って・・・!!」




無理やり俺を引き剥がしたまーくんが、目をまん丸にして驚いている。
アイス落としてるし。




A「ねぇ、にのの好きな人って、」




N「言わない。」




A「ええ?!でも、さっきの話・・・!」




いくらまーくんがおバカでも気付くよな・・・
友達の少ない俺の親友やってる奴なんか、まーくんだけだ。




N「言わない!」




A「にのちゃんっ!」




N「イヤ!!」




A「分かんないよ!自信ないから・・・」




N「・・・・・。」




A「これで、もし自惚れだったら・・・
俺ゼッタイ死んじゃう・・・。」




N「なんだよ、それ・・・
彼女いるくせに。」




まるでまーくんも俺に気持ちがあるみたいな言い方。






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