
好きって言わない!
第28章 ドキドキちょうちょ。
A「にの、言ってよ。
誰が好きなの・・・??」
N「ゃっ・・・んんっ、」
恥ずかしい声を我慢できなくて、ついに両手で口を塞いでまーくんを睨み付ける。
A「にの・・・可愛い♡」
また俺を抱きしめようとしたまーくんの手をかわして、家の方へと歩き出した。
また外で押し倒されたら困るし。
A「ちょ、にのちゃんっ!」
N「帰るよ、まーくん。」
A「え・・・ちょっと!
待ってよ、続きは?!
俺の告白どうなったんだよーっ!」
慌てて追いかけてくるまーくんを見て、笑いそうになった。
必死じゃん。
N「言わないもん。」
A「ウソだろ?!」
ふふっ。
N「続きはベッドで・・・」
A「へ?」
N「ベッドで言ってあげる・・・♡」
ポカンとした後、真っ赤っかになったまーくん。
A「・・・・・にのちゃん!!!」
N「きゃっ!」
ガバッと俺を抱き上げて、猛ダッシュを始めた。
さすがバスケ部。
俺を抱えてるのに超早い。
A「早く帰ろう!すぐ帰ろう!!」
・・・バカだ。
N「あ、ねぇアイス忘れてる!」
A「良いよまた買ったげるから!」
N「勿体無いじゃん!
てかゴミ放置になっちゃうだろ!」
A「・・・はい!」
くるっとUターンして再びダッシュのまーくん。
N「ふふっ♡がんばれー♡」
汗だくになり始めたまーくんに、ぎゅうっと抱きつく。
大好き大好き大好き!!
A「にのちゃ・・・苦しい・・・」
N「早く帰ろ♡」
A「まかせろ!!」
N「きゃーーーっ♡」
ダッシュしながら、俺を優しく支えるまーくんの手。
あったかくて胸の奥がキュッてなるよ。
ねぇ、ホントなんだよね?
まーくん、俺の事好きなんだよね?
ベッドの中で、何回だって言わせてやるんだから。
覚悟してよね??
