
好きって言わない!
第28章 ドキドキちょうちょ。
A side
俺に抱えられて、きゃっきゃ笑う可愛いにの。
まだ信じられない。
にのが、俺を・・・。
彼女と別れる事を決意した時。
もう俺に恋人は出来ないなと覚悟した。
きっとにのから気持ちが離れる事はないと思ったから。
どれだけツライかは分かんないけど、ずっと想い続けようって。
隣で、にのの幸せを見守ってやろうとまで思ったんだ。
それなのに・・・
俺は自分の都合の良い夢でも見てるんじゃないだろうか。
N「・・・まーくん?疲れた?」
心配そうに俺を見つめるにの。
甘えた表情に、胸がキュンと高鳴る。
A「疲れてないよ、早くにのとキスしたいなって・・・。」
N「・・・うふふっ、バカ♡」
かーわーいーいー♡
ようやく家に着いて、にのを降ろそうとすると寂しそうな顔をする。
A「そんな顔しないの!
またいっぱい抱っこしたげるから♡」
N「ね、先にお風呂入った方が良いよね?」
A「・・・え?!」
にのの靴を脱がせていると、ビックリ発言が飛び出した。
N「俺いっぱい汗かいちゃったし。」
いや俺も汗だくだけどさ。
お風呂って・・・
え?にのちゃんヤる気満々?!
N「俺の体洗わせてあげるよ?」
A「え、ありがとう!!」
ん?ありがとうなのか??
てかさっきから俺お嬢様に仕える執事みたいになってっけど!
N「んふふっ♡お風呂に連れてけ♡」
可愛いからまぁいっか♡
にのの靴を両方脱がせると、ちゅ、とキスをした。
そのまま抱きかかえて風呂場へ向かう。
