
好きって言わない!
第28章 ドキドキちょうちょ。
A side
A「付き合ったばっかだけどほんとにイイの?!」
N「俺らって付き合ってるの?」
A「は?!」
クスクスと笑いながら、俺の胸元で甘えた声を出すにのは小悪魔ちゃんの顔。
N「好きとは言われたけど、付き合おうなんて言われてナイし。
もしかして、俺の事体目当て??
エッチしたらポイされちゃうのかなぁ・・・?」
そんな訳ないって分かってるくせに!
わざとらしくぶりっ子をしながら俺の胸にすりすりと頬ずりをする。
・・・言わせたいんだな。
ふふ、案外にのってイチャイチャするの好きなのかも。
A「にの、」
N「なに?」
A「好きだよ。」
N「っ、」
耳元で静かに囁くと、ピクッと肩を揺らす。
顔をあげたにのにニッコリ微笑んだ。
A「大好き。」
N「・・・分かってるよ。」
みるみる真っ赤になったにのが、目をそらしてぶっきらぼうに呟いた。
あれ、甘々にのちゃんは?
なんかツンデレモードになっちゃった?
A「にの?」
N「・・・その声、ヤダっ。」
A「え?」
ゆっくりとコチラに目線を戻したにのは、さっきよりも潤んだ瞳で。
頬を染めながら、ポツリと呟く。
N「何か、いつもと声が違う・・・
男の人の声なんだもん。
ドキドキしちゃう・・・
胸がいっぱいで苦しくなっちゃうよ。」
