テキストサイズ

好きって言わない!

第29章 unsuitable。




M side




チュ、と優しく触れた唇。
その唇はすぐに角度を変えてまた押し付けられた。




S「俺も好きだよ。」



M「っ・・・、」




キスの距離で、真っ直ぐに俺を見ながら微笑む。




好きなのはキスの事だ。
勘違いするな。




S「潤・・・」




俺を抱きしめながら、甘いキスを何度も繰り返す。
俺を撫でる手が、俺を呼ぶ声が優しい。



なんだよこの気持ち。




嬉しくて、悲しくて。




たまんねーよ・・・






S「キスは、唇だけで良いのか?」




M「・・・・・。」




ぷい、とそっぽを向く。
言ってやるわけないだろ。
仕方なくヤッてやるんだってスタンスは絶対崩さない。




これだけは俺のプライド。




S「無口だな、お前は。」




M「お前が喋りすぎなんだ。」




S「ははっ、そうか。
じゃあ黙ってセックスに専念するよ・・・」




M「っ!!」




そう言って俺を押し倒して首筋に顔を埋められる。




S「確かに喋りすぎた。
もう欲しくてたまんねぇわ。」




M「あっ、待っ・・・・、」




S「最高に善がらせてやるよ。」




ニヤリと笑った櫻井が、俺の首筋に噛み付いた。








ストーリーメニュー

TOPTOPへ