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好きって言わない!

第29章 unsuitable。




S side




M「てめぇ・・・何しやがる。」




ですよね。
再び押し倒される形になった潤は物凄く不機嫌な顔。




S「すまん。」




M「まだ足んねーのか変態が!!」




S「や、違う誤解だ。」




セックスにそんながっつくタイプではない。
俺は紳士なんだ。
帰る前にちょっとキスでもしようかと思っただけで・・・
てか何でこんなに潤とのキスに拘ってんだ俺。




M「2回目からは金取るぞ!!」




S「え、金払ったら2回していいの?」




M「・・・バカかてめぇは!!」




顔を真っ赤にしてプイッと顔をそむけた潤。
金払ったら2回目OKて事は、キスもやり放題だよな??
そこんトコをもっとしっかり確認しようと思ったその時。




潤がある場所で視線をとめた。





M「・・・・・。」




S「どうした。」





床に仰向けで寝転がってる状態の潤。
壁際に置いてあるシェルフの下をじぃっと見ている。




M「・・・あ。」




S「ん?」




M「どけ。」





グイッと俺を押し返すと、四つん這いになってシェルフまで移動する。
・・・やっぱり良いケツだ。




腕を伸ばして何かを掴むと、パタパタとホコリを払った。




M「やっぱり。何でこんな所に落ちてんだ??」




S「・・・なんだそれ。」




潤が見つけたのは、安っぽいイルカのキーホルダー。
イルカの横に付いているイエローの石がキラキラ光っている。




M「相葉のだよコレ。」




S「は?」




M「あいつスマホに付けてたんだ。
すげぇ大事そうにしてたから、失くしてヘコんでるかも。」




S「・・・・・。」




雅紀の私物だとすぐに分かる潤にモヤモヤする。
せっかくセックスでスッキリしたのに、何だこの嫌な気分は。




S「・・・お前、雅紀と仲良いよな。」




M「はぁ?お前のが仲良いだろ。
初対面で意気投合したらしいじゃねーか。」




そりゃまぁ、雅紀とは馬が合うし付き合いやすい。
でもそうじゃなくて・・・
なんつーか・・・





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