好きって言わない!
第30章 台風ジェネレーション。
S side
お前だって俺を気に入ってるんだろ??
一緒にキモチヨクなれる良い関係じゃん。
仲良くやろうぜ。
潤の後頭部に手をまわし、下唇をはむっと咥える。
はむはむと唇に甘えながら優しく囁いた。
S「なぁ、潤。」
M「なんだよ。」
S「名前呼んでよ。」
M「・・・・・櫻井。」
チュ・・・と音を立てて唇を離して、キスの距離のままジッと見つめる。
S「バカ。下の名前だよ。」
予想通りの返答がおかしくて、ふっと笑いながらまた唇に触れる。
M「ん・・・」
潤から鼻にかかった声が漏れる。
いいなぁ、この甘い空気。癒しだね。
やっぱ雰囲気は大事だ。
S「何で呼んでくんねーの?」
M「・・・呼び方変えるのなんて面倒だろ。」
S「お前らしいね。」
M「んぅ・・・あっ・・・」
キスをしながら、潤の体に手を滑らしていく。
やっぱり痩せたよなぁ・・・
体の線を確かめるように触れていると、擽ったそうに身をすくませる。
愛撫ではない触れ方に、不思議そうな瞳で俺を見る潤がなんだか可愛い。
ふふ、求めてるじゃねぇか。
やっぱりキモチイイ事したいんだろう??
色っぽい大きな瞳には、しっかり俺が映っている。
このまま、俺だけを見てれば良い・・・
そっと頬に手を添えて、角度をつけてキスをした。
舌で唇をなぞれば潤もゆっくりと唇を開く。
こういう時は素直なんだよなぁ。
S「可愛いよ。」
ユックリとソファに押し倒して、
潤の服の中に手を滑り込ませた。