好きって言わない!
第30章 台風ジェネレーション。
M side
A「しょーちゃーーーん!!
まつじゅーーーん!!
まだーーーーっ?!?!」
M「っ?!」
馬鹿でかい間抜けな声が玄関から響いた。
S「・・・あ。忘れてた。」
A「待ちくたびれったっつーの!!
置いてっちゃうよーーー?!」
M「なんだ?!」
何で相葉がココに?!
N「まーくん声がデカイ。
近隣に迷惑だから。」
ニノもいんのか?!
A「開けるよー?」
ガチャッとドアを開く音が聞こえた瞬間、俺に覆いかぶさっていた櫻井を思わず蹴り飛ばした。
S「ぅぐっ・・・・・!!」
ソファから飛び起きて、ドアの方を睨む。
A「あれ、寝てた?」
俺の髪を見て相葉がキョトンとする。
慌てて手ぐしで乱れた髪を整えながら、捲れあがったTシャツも直した。
危ねぇ・・・
見られてねぇよな??
N「翔、何してんだ?」
M「あっ!」
ソファの下で蹲っている櫻井。
しまった・・・
とっさの事で加減が出来なくて思い切り蹴り上げてしまった。
M「おい、大丈夫か・・・?」
S「お前・・・ふざけんなよ!
意識ぶっ飛ぶかと思ったぞ!!」
M「だ、だって仕方ねぇだろ!!」
A「え!まさかケンカ?!
出発前にやめてよー!!」
N「あれ、松本の荷物は??
てかまだ部屋着かよ。
さっさと着替えて行くぞー。」
M「・・・は?」
出発??
荷物??
N「・・・おい。
まさか話してないのか?」
A「え、ウソでしょ?!
こないだ見舞い行くって言ってたし話してるもんだと・・・
もしかして行かなかったの?!」
S「サプライズにしようと思って。」
AN「「アホか!!」」
S「綺麗にハモったな。」
A「えへ♡ハモっちゃったねにのちゃん♡」
N「サプライズにも程があるだろ。
固まってんじゃん。」
ポカンとしたままの俺を気の毒そうに見たニノが、大きなため息を吐く。