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好きって言わない!

第30章 台風ジェネレーション。




M side



M「・・・なんだよ。」




S「これ、ダメか。」




繋いだままの手をヒョイと上げて、イタズラっぽく笑う。




S「俺たちのやらしい関係、内緒にしたいんだろ??」




M「!!」




S「それとも、まだ繋いどきたい?」



M「ふざけんな!!離せ!!」




S「ふはははははっ!!」




M「笑ってんじゃねぇ!!」




A「なになに?!翔ちゃんご機嫌だねー!!」



N「遅ぇよもう・・・
ほら、さっさと行くぞ!」



S「へいへい。腹減ったなー。」



A「高級旅館でしょ?!
絶対料理も美味いよね!!
皆でカンパイしよ!!」




N「は?!酒飲むのかよ?!」




A「違うよ、コーラで!!」




SN「「ダセぇ!!笑」」




A「いやでもハタチになったら皆で飲みたいよね!
オシャレなバーとか行って、へいマスター、とか言っちゃってさ、」



N「だからダセぇよ!
何だよへいマスターって!」



A「ええ〜!!そうやってお酒頼むんじゃないの?」





相葉とニノがきゃっきゃ笑っている後ろを、櫻井と並んで歩く。
なんかもう・・・
騒がしい週末になる事間違いなしだな。




S「潤。」




M「なんだよ。」




S「ブーコにたくさん土産買って帰ってやろうな。」



ニコッと笑った櫻井は相葉の言ったとおり随分機嫌が良さそうで、その甘い笑顔に思わず胸が高鳴る。




S「気づかないよ、あいつらは。」




M「・・・・・。」




さっき離したばかりの手をまたそっと掴まれたけど、振りほどけなかった。




ドキドキする・・・
こいつが、俺と手を繋ぐ理由って何なんだろう。




振りほどく事も、握り返す事も出来ないまま。
ただ俺の気持ちがバレないようにと必死に平静を装うしかなかった。





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