
好きって言わない!
第30章 台風ジェネレーション。
N「えっと・・・」
A「ふふっ、なんだよ。笑」
うう、優しい笑顔にキュンキュン・・・
自分の心臓の音がうるさい。
壊れそう。死ぬ。
N「あの、えっと・・・」
あ、そうだ!!
N「時計!!翔たちの部屋に、時計忘れてきたかも・・・!!」
A「は??」
間抜けな顔で、キョトンと俺を見下ろすまーくん。
そりゃそうだよな。
こんなムードの中、かなりどうでもいい話だもん。
N「腕時計・・・
さっき、つけてないの気付いて・・・
俺ってそそっかしいよな!!
最近忘れもんとか超多い!!」
A「・・・ふふふ♡そうだね。
俺のにのちゃんは、案外うっかりさんだよね♡」
N「っ!!」
おでこにチュッとキスをされて、ますます心臓が騒ぎ出す。
ドンドコドンドコお祭り騒ぎだ。
A「かわいいよ・・・♡」
こめかみや耳にチュッチュッと甘いキスをするまーくん。
ヤ、ヤバイ・・・
N「時計、あるかどうか聞いてみる!!」
A「へっ??」
するりとまーくんの腕を抜けて、スマホを握りしめる。
翔は眠いって言ってたし、松本に聞いてみよう。
A「もう、しょうがないな・・・
1分だけ待ってあげる。」
後ろからギュッと抱きしめられて、またキュンとしてしまった。
何でまーくんてこんなカッコ良いの。
すぐにきた返信に、俺の腕時計は松本達の部屋に忘れたわけじゃなさそうだった。
じゃあ・・・浴場か・・・。
ちょうど良い。
このやかましい心臓を落ち着かせるには、ちょっと歩くのが良いかも。
N「時計、あいつらの部屋じゃなくて、浴場に忘れてるっぽい!
見てくるわ。」
A「ええ?!」
N「すぐ戻ってくるからちょっと待ってて。」
A「え、ちょっと待って、じゃあ一緒に・・・!!」
N「大丈夫!!ダッシュで行ってくるから!!」
A「ええ?!ちょ、にのちゃん!!」
ゴメンねまーくん!!
ちょっと散歩して、この興奮しまくってる心臓をおとなしくさせてくるから!!
じゃないと心臓マヒで死にそうだから!!
