
好きって言わない!
第30章 台風ジェネレーション。
S side
ニッコリと可愛い笑顔のニノ。
俺が掴もうとした潤の手をしっかり握っている。
N「まくら投げしてやっても良いよ。」
A「え、ちょ、にのちゃん何で、」
N「ダメ??」
A「ええ・・・いや、ダメ・・・じゃないけど・・・」
N「じゃあ良いじゃん。
翔も良いだろ??」
S「嫌だ。」
N「はぁ?!」
今から潤に謝んなきゃいけないし、そのあと余裕があれば甘いセックスを楽しみたいし、バカップルの相手をしている暇なんか全く無いんだ。
それに潤だって了承するハズが無い。
こいつはワイワイ騒ぐのが好きじゃないんだ。
M「・・・俺は良いよ。」
ほーらね。
S「・・・え?!」
M「でもまくら投げは禁止だぞ。
すぐ寝ろ。」
N「分かった分かった。
すぐ寝るよね?まーくん♡」
A「・・・うん。」
S「・・・・・。」
嘘だろ。
なんだよこの展開・・・
N「布団運んでもらうの面倒だし、まくらだけ持ってくりゃ良いか。
まーくん、俺のスマホとまくら持ってきてー♡」
A「人使い荒いよにのちゃん!!」
ニノもどういうつもりだよ。
せっかく雅紀と2人きりで泊まれるチャンスを・・・
やっぱ良く分からない奴だ。
そうこうしているうちに、俺達の部屋には2組の布団と4つのまくら。
俺、潤、ニノ、雅紀と並んで寝転ぶ。
なにこれ。狭いんだけど。
