好きって言わない!
第30章 台風ジェネレーション。
S side
M「おい、どうした?」
S「ちょ、ちょっと待って・・・」
キョトンとした可愛い瞳で、真っ直ぐに見つめないでくれ。
いや、さっきは見つめててって言ったけどさ。
今ちょっとタイム!!!
M「・・・・・。」
不思議そうな顔で待ってる潤。
いやいやいや、そうやって素直に待ってんのもメッチャ可愛いんですけど。
もうマジで何なのこれ。
このドキドキって何?!
胸が痛い!!!怖い!!!
M「さくらい?」
S「!!」
ドッキーン!!と心臓が跳ねる。
ちょっと甘えた感じの声色が・・・
メッチャ良い・・・
チラリと潤の方へ顔を向ける。
M「だいじょぶか?」
・・・可愛いーーー。
ヤバイ、もっとこいつの声を聞いていたい。
さっきみたいに笑ってほしい。
キスしてほしい。
いつか、名前を呼んでほしい。
S「潤・・・、」
・・・抱きしめたい。
M「さくらい・・・??」
A「2人で何遊んでんのぉーーーーーーーーーーーーっ!!!」
S「うわあああああっ!!!」
M「び、びっくりした・・・!」
もう少しで潤を抱きしめられたのに・・・!!
急に布団をひっぺがされて叫んでしまった。
潤はきっと俺の叫び声に驚いたんだろう。
A「俺が必死になって理性と戦ってるのに・・・!!
内緒話して超楽しそうじゃん!!
仲間にいれてよーーー!!」
S「・・・・・。」
M「・・・・・。」
A「え、無視?!」
M「・・・ふははっ、」
A「何で笑ってんの!!」
イイトコロを邪魔されちゃった訳だけど・・・
正直さっきの俺は自分で自分がどうなってんのか分からなくなってたし。
ストップかけられて助かったのかもしれない。
S「・・・悪かった、雅紀。
仲間に入れてやるよ。」
A「俺が眠くなるまで付き合ってくれる?!」
N「んん〜・・・うるさいなぁ。」
目を擦りながら、きゅっと雅紀に抱き付くニノ。
A「あ、ゴメンねにのちゃん。」
N「ふぁ・・・ぎゅってしてぇ・・・」
A「にのちゃん・・・。泣」
S「・・・頑張ってんな、雅紀。」