好きって言わない!
第31章 selfish。
S side
でもまぁ・・・
潤の場合は男だし。ペットだし。
特別に関係は続けてやろう。
S「・・・・・ぐふふ。」
おっと、今の笑い方は気持ち悪かったかもしれない。
気を付けよう。
時計を見ると、16:30。
とっくに休憩時間は過ぎていた。
S「潤が来るまで、あと1時間半もあるじゃないか!!」
とても待ちきれない。
スマホを掴むとすぐにメッセージを送信した。
“ 勉強終わった。早く来い。”
すぐに既読になって、思わずにんまりとする。
“ 買い物終わってから行くから、結局18時前になると思う。”
S「なんだと?!」
俺に早く会いたくないのか?!
S「仕方ない奴だな・・・
迎えに行ってやろう。」
急いで財布とスマホだけ掴むと、机のテキストも放りっぱなしのまま部屋を出た。
そういえば、いつもブスッとしてる事が多いけど旅行の間は良く笑ってたな。
なかなか可愛かった。
今日も笑ってる顔をたくさん見たいなぁ、なんて思ったら、なぜか少し心が落ち着かなくなって。
駅までの道を早歩きで急いだ。