テキストサイズ

好きって言わない!

第31章 selfish。





M side




どういう事だろう。




じっとスマホを睨みながら、どう返信すべきか悩む。




窓際の1番後ろの席というのは便利だ。
授業中にスマホを弄ろうが居眠りしようが、注意される率が低い。
まぁ、俺にビビって何も言って来ない教師もいるけど。



自分で言うのもなんだけど、だいぶ落ち着いたんだけどなぁ。
入学してすぐは好き勝手暴れたけどさ。




M「んー・・・」




さて、どうしよう。
再びスマホに意識を戻して悩みだす。




M「・・・いや、そもそも返信しなくて良いのかも。」



だって、本文は無いのだ。



あいつのトークルームに、1枚の写真。
それは俺の愛猫のミーコの写真だった。



今朝撮ったんだろう。
朝ごはんを食べているらしいミーコ。
何を食べているのかは良く分からない。



だって、かなり遠巻きから撮られているから。
愛猫でなければこの写真の中に猫が写っていることもパッと見じゃ気づかないと思う。
部屋が豪華な調度品で飾られているから余計に。




M「近づけなかったんだろうな。」




猫、というか生き物がニガテなんだろう。
普段の様子を見てそれは良くわかる。



わからないのは、ニガテなくせに何故わざわざミーコの写真を撮って俺に送ってきたのかという事。




今朝7:00にこの写真が送られてきてから、どう反応すれば良いかをずっと悩んでいる。



良い加減、今日こそは引き取りに来いという意味だろうか。




M「・・・でも、お前のせいじゃん。」




昨日、引き取りに行くハズだった。
出かける支度は済んでいた。
それを、俺の腕を取って邪魔をしたのはあいつだ。



何度もイかされて、動けなくなった俺を見て満足そうに笑いやがって・・・



ホントあいつってアブないよな。
ヤバイ性癖とか隠し持ってそう・・・



昨日だって、俺が嫌がる体位ばっかりで。
抵抗すればするほど、嬉しそうに俺を可愛がるんだ。
かといって、大人しく従えばそれはそれでご機嫌になる。



セックスさえ出来れば何でも良いのかも。



ケツってそんな気持ち良いんだろうか。
最近俺の所にばかり来て、彼女やその他のセフレを相手している素振りがない。






ストーリーメニュー

TOPTOPへ