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好きって言わない!

第31章 selfish。





A「なんか、仲良しだね。」



N「だな。」




翔と松本の事はまーくんには黙ってた方が良いよな。
こいつらの不誠実な関係はピュアなまーくんに悪影響だ。



だいたい、ややこしそうなんだよな。
良く分かんないんだよ。
松本は確かに翔を好きだって言ったような気がするんだけど・・・



正直、あの時は俺プチパニックだったからな。
松本と話した内容に自信がない。
はっきり言って良く覚えてねぇ。



ただ、なんか松本が寂しそうっつーか弱ってたのは覚えてる。
恋愛感情が無いセフレの関係だったとしても、どちらか一方がツライ想いをしているならそれはやっぱり良い関係ではないと思う。



あの松本がフラフラになるくらい、セックスって大変なのか・・・



N「はぁ・・・・・・・・。」



A「どしたの?」



俺の頭を撫で撫でしながら、まーくんが優しく声を掛けてくれる。



旅行の時、あんなあからさまにセックスを避けたのに・・・
あの後も問い詰める事なく変わらず優しくしてくれるまーくんに、何回惚れ直したか・・・



マジで超優しい。



コテンとまーくんに体を預けて、目を閉じる。
まーくんのニオイ、好き。



A「くふふ♡眠いのかな??」



N「弱ってるの。」



まーくんに俺を全部あげたいのにね、ちょっとビビってんだよ。
未知の世界って怖いんだもん。



A「それは大変・・・俺が、うんと甘やかして癒してあげないとね?」



N「ふふっ♡
うん・・・甘やかされるの大好き。」



俺の前髪をかきあげて、おでこにチュッとキスをしたまーくん。
王子様の顔だ・・・♡





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