好きって言わない!
第31章 selfish。
M side
M「おいニノ。なんだこれは。」
委員会の会議室のすぐ近く、階段の踊り場でニノを捕まえた。
思い切り凄んだというのに、全く気にする様子のないニノ。
シーっと人差し指を唇にあてて、ちょいちょいとある方向を指差す。
M「・・・・・。」
選択授業でしか使わない教室に続く廊下。
人目につかないココは告白の穴場スポットだというのは噂で聞いたことがあった。
N「相手、先輩じゃん。」
M「興味ねぇよ。」
N「じゃあ何で来たんだよ。」
M「お前が・・・変なメッセージ寄越すからだろっ!」
“ おたくの彼氏、美人に声かけられてホイホイついていったよ(○´3`)ノ ”
腹立つ顔文字付きで送られてきたメッセージ。
彼氏って・・・彼氏ってなんだよ!!
N「静かにしろって。バレるじゃん。」
M「お前な、俺は別にあいつとは・・・っ、」