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好きって言わない!

第32章 青春アクセル。




M side




M「昨日言った事は本気だ。
もうお前とキスしない。」



S「・・・セックスは?」



M「セックスも!!」



何でキスとセックスが別もんなんだよこいつは!!



M「・・・もう良いだろ。
セフレなんかいっぱいいるんだから、俺じゃなくても。」




S「・・・嫌だ。」




M「・・・・・。」




俺が本気で惚れてるって知ったら、絶対にウザがるくせに。




M「・・・俺は、お前とのセックスがもう嫌になったんだ!!
男が気に入ったなら他を探せ!!」



S「おいっ、待て!!」




待つかバーカ!!
掴まれた腕を振りほどいて、部屋まで走って戻った。



朝ごはんを食べていないせいか、家に入るとフラフラになっていた。
てか、バッグが重い・・・



結局、逃げるように帰ってきてしまったけど。
でも頑張ったよな??



何度も流されそうになったけど、ちゃんと言えたもん。
あそこまで言えばあいつももう面倒だろう。



あいつがキレなかったのは意外だったけど。




M「・・・・・。」




俺の、機嫌を取りに来たなんて。




俺と、キス出来なくなるのは嫌だって。



彼女いるくせに。
セフレいっぱいいるくせに。




あーあ・・・
あいつって、ほんと絵に描いたような悪い男だな・・・



そして、さっきは何とか堪えていたけど、今になってときめく自分に呆れる。



俺もたいがいダメ男だな・・・




M「でもセフレには戻んねぇぞ。
ちゃんと・・・諦める。」




尻すぼみな決意表明に自分で苦笑いしながら。
きっとエントランスで俺を待ってそうな櫻井に出くわさないように、1限目はサボる事にした。



朝ごはんでも作ろう。



ミーコがソファで寝ている。



M「俺、頑張ったよ。」




声を掛けたけど、ミーコはシッポをパタンと揺らしただけだった。






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