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好きって言わない!

第6章 失恋。




N「・・・お前、彼女いるの?」



S「いるよ?他校だけど。
童貞仲間じゃなくて悪かったな。痛!!」




思い切り脛を蹴ると、足を抑えて蹲る櫻井。
涙目で俺を睨む。




S「お前は〜・・・可愛い顔してんのに、
ほんっと中身が可愛くないな!」



N「好きでもねぇ男に可愛い子ぶらねーよ。」



S「・・・なるほど。
雅紀の前じゃすげー可愛いもんな、ニノ。」



N「は?」



S「やっぱ無自覚か。
まぁ、それはそれで良いんじゃないか?
雅紀は分かってそうだったしな。」




ニヤリと笑って俺を見る。




S「あ、俺に彼女いる事はまわりに内緒にしとけよ?」



N「は?なんで?」



S「人気が減るだろ。」



N「・・・・・。」




こいつ、ロクでもねぇ奴だな。




マジで変な奴。




思わず笑ってしまった。
いつの間にか涙も引っ込んでる。




S「はじめは成績と地味そうなルックスで選んだけど・・・
こんな面白い奴だとは思わなかったな。」



N「そりゃこっちのセリフだ。
優等生かと思いきやすげぇ性格悪いじゃん。」



S「なかなか良いコンビだと思うけどな。
まぁ、1年間よろしく、副委員長。」




ニッコリと笑って握手を求める櫻井。




N「・・・・・は??」




副委員長・・・?!
俺が・・・?!




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